メッセンジャーのデータから水星の過去の磁場が明らかに
先日5月1日(日本時間)に、水星に制御衝突を行ってミッションを終了したアメリカの水星探査機メッセンジャー(MESSENGER)ですが、ミッション期間中に得られた膨大なデータの解析はこれからも続きます。そんな中、このメッセンジャーのデータの解析から、水星の磁場はこれまで考えられていたより古い時期から存在していた可能性が高いことが明らかになってきました。 水星は、太陽系の固体惑星(水星、金星、地球、火星)の中で、地球とともに現在でも磁場を持っている惑星として知られています。磁場は、天体内部のコアが原因で発生します。地球の場合は、鉄やニッケルなどでできた液体のコア(外核)が運動することで、ちょうど発電機のようにして磁場が発生すると考えられています。 ...