複雑な水星のクレーター史
この写真は、フライバイ時(約20分前)に撮影された写真をつなぎ合わせたものです。写真は水星撮像システム(MDIS)の狭角カメラで撮影されました。水星からの距離は約5000キロメートル、400メートル程度の特徴の地形も識別できます。 この写真には、水星の赤道付近にある大きくて比較的新しいクレーターが写っており、そのそばには、2次クレーター(クレーターができたあと、その破片が飛び散ってできるクレーター)がチェーン状にできているのが写っています。大規模で底が平らなクレーターは、クレーター壁が崩れることによってテラス状の縁ができます。大きなクレーターができたときに、何百という大きな破片が散らばって作ったのが、その大元になったクレーターの周囲に放射状に散らばっているチェーン状のクレーターです。 ...