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嫦娥2号、高度を下げて「虹の入り江」を撮影へ

中国の月探査機「嫦娥2号」は、10月16日午後9時47分(中国標準時。日本時間午後10時47分)、地上からの指令により軌道高度を下げ、100×15キロメートル(月から最も遠い点が100キロ、最も近い点が15キロ)の軌道に投入されました。 今回の軌道変更では、月面により近い高度を飛行することで、解像度のより高い写真を撮ることが目的です。以前の記事の内容では、15キロの高度から撮影した場合、最大解像度1メートルの写真が取得できるとのことです。 ...

2016-04-08T19:03:03+09:002010年10月27日(水)|嫦娥2号|

エルクロス、水以外にもさまざまな物質を確認

昨年(2009年)の10月、月面に衝突し、水の存在を確かめるという探査を行った月探査機、エルクロスですが、その後の調査で、水以外にも様々な物質が存在することが明らかになりました。この探査により、月面のクレーターの陰の部分には水以外にも多くの有用な物質が眠っていること、また月面は化学的な物質移動が活発で、また水の循環も存在していること、さらには月面に存在する氷の結晶の一部はほとんど純粋な水でできていることがわかりました。この研究結果は、10月22日に発行される科学雑誌「サイエンス」で論文として発表されます。 2009年10月9日に月面に衝突したエルクロスですが、その様子は上空からルナー・リコネサンス・オービター(LRO)が観測していました。衝突によって立ち上った噴煙はLROにより観測され、また、エルクロス本体より先に衝突したセントールロケットの衝突噴煙はエルクロス搭載の機器により観測されていました。この観測により、月面に存在したほぼ純粋の水の氷からなる粒が、真空の宇宙空間に高く吹き上げられたことがわかりました。 ...

中国、蛍火1号の打ち上げの詳細を発表

上海航天技術研究院の衛星開発総師である徐博明研究員は、ロシアの「フォボス・グルント」(フォボス・ソイル)と共に、蛍火1号の打ち上げを来年11月に行うと発表しました。また、昨年の延期についてはロシア側のサンプルリターン装置の改良にあることを強調しました。両衛星は火星到着後、火星を周回する楕円軌道に投入され、火星空間の観測を行うことになります。 徐研究員によると、今回の探査は「3つの『初』」があるとのことです。すなわち、初の中露共同のミッション、初の火星探査ミッション、そして、約2年(23ヶ月)での火星探査機開発ということです。 ...

2016-04-08T19:04:38+09:002010年10月23日(土)|フォボス・グルント/蛍火1号|

NASAのエルクロス探査から1年、LROとエルクロスの協力

昨年10月、月に激突し、その噴煙を探査することで水の痕跡をみつけた月探査機「エルクロス」ですが、この衝突の模様を解析することで、月にこれまで考えられていたよりはるかに多量の水が存在するらしいことがわかってきました。 アポロが持ち帰ってきた月の石を分析した結果では、月の石にはごくわずかな水分しか含まれていない、ということが確かめられていました。このように水(さらには揮発性物質)が少ない原因として考えられたのが、月のでき方です。 ...

中国、独自の火星探査案を提出

北京で行われていた「第3回中国宇宙技術フォーラム」において、中国宇宙技術研究院では、月探査機「嫦娥」を基礎としたプラットフォームを用いて、独自の火星探査を行う技術提案を行いました。人民網日本語版が伝えています。 記事の中では、中国は月探査に比べて火星探査という面では遅れているという点が述べられており、今後の中国の月・惑星探査については、月探査をメインにしつつも、火星探査についても少しずつ発展させていく意向です。 ...

2016-04-08T19:05:37+09:002010年10月22日(金)|火星探査 (ブログ)|
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