中国は、将来の月探査、特に嫦娥3号及び嫦娥4号において月面着陸を目指していますが、その候補地として月の南極域も浮上してきました。
中国月探査の最高責任者である欧陽自遠氏によると、月の南極にはクレーターが多いことから、比較的古い地形であること、すなわち月の古い時代に形成された可能性があるとのことです。
また、エネルギー供給や温度環境などの点からも、月の南極は有人活動にかなり理想的であるとのことです。
また、欧陽自遠氏は、嫦娥2号の最終的な行程として、精密探査を進めている「虹の入り江」に衝突させる可能性があるとも言明しています。虹の入り江は、中国が今後の探査機で着陸させる予定とされている場所ですが、欧陽氏はさらに、嫦娥4号あるいは嫦娥5号では、南極を着陸地点として選ぶ可能性も示唆しています。
四川在銭の記事を新浪網が伝えています。
・新浪網の記事 (中国語)
  http://tech.sina.com.cn/d/2010-11-08/11304840235.shtml
・嫦娥計画 (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/history/Chang_e/
※翻訳協力=葉月野