メディアなどでかなり広く報道されていますが、日本が2020年代初頭をめどに、月南極地域への着陸探査を実施することが、文部科学省で了承された模様です。

これらの記事によると、文部科学省の小委員会(有識者会議と報道しているところもあります)における議論によって、月南極への着陸計画が了承されたということです。時期については、、いずれの記事も2020年初頭と報道しています。
また、この月探査実施の理由について、「世界的に月探査の機運が高まっている状況で、国際的な状況に乗り遅れてはならない」というような内容が挙げられています。もっとも、これは以前スリムの記事で書いた状況を参照していただければわかる通り、日本の月・惑星探査計画の迷走が招いたことではあります。

なお、この着陸計画は、先日(5月に)報じられたSLIM(スリム)とは別物です。こちらについては2019年をめどに、無人による月面着陸技術を立証するというもので、今回の小委員会で実施が承認されたとの記事もあります。スリムについては現在JAXA内部での予算などの精査を行っているといわれており、まだJAXAからは正式実施のアナウンスがありません。

なお、今回の小委員会の資料がまだ文部科学省のサイトでは出ておりませんので、詳細について編集長の分析がまだできる状態にはありません。資料が上がり次第、より詳細な分析を行いたいと思います。
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