日本の小惑星探査。2003年打ち上げ、2005年に小惑星イトカワに接近しサンプル採取、2010年に帰還。
今週のはやぶさ君 (4/15)
今日も、はやぶさ君は元気に航行を続けています。 ここしばらくはイオンエンジンを吹かずに、じーっと軌道決定をしてもらっています。久しぶりの長い休みに、はやぶさ君もほっとしているでしょうか。 ...
日本の小惑星探査。2003年打ち上げ、2005年に小惑星イトカワに接近しサンプル採取、2010年に帰還。
今日も、はやぶさ君は元気に航行を続けています。 ここしばらくはイオンエンジンを吹かずに、じーっと軌道決定をしてもらっています。久しぶりの長い休みに、はやぶさ君もほっとしているでしょうか。 ...
今週の はやぶさ君は、ちょっと緊張しながらイオンエンジンを吹いていました。軌道の微調整があったからです。 ...
「はやぶさ」は、3月27日に、昨年春からの第2期の軌道制御を終了しました。3月31日に得られた軌道の推定値によれば、ほぼ計画された目標点を通過する軌道に到達したことが確認されました。 BR-BT図で見るように、計画通りに目標点を捉えていることがわかります。慣性系での図では、目標軌道よりも鋭く曲がる軌道となっているように見えますが、これは、到達点との間になお誤差が残っていることを示しています。昨年11月から採った新たなイオンエンジンの運転形態では、どうしても直接には監視・管理できない情報があって、このために実際の推力の大きさに誤差が出てしまいます。図でみるようにスウィングバイは非常に大きな感度をもっているわけです。われわれもよく多用する手法ですが、大きな軌道制御能力をもつ反面、非常に正確な誘導技術を必要とします。 ...
はやぶさ君はいったんイオンエンジンを止めて、もう一度、位置と速度を測定しています。 イオンエンジンの連続運転はこれで終わりです。これからは、はやぶさ君の位置と速度を測定しては、少しずつ、少しずつ、慎重に吹いて調整していきます。 ...
小惑星探査機「はやぶさ」は、地球への帰還に向け、イオンエンジンの噴射を行いながら、軌道制御を進め、徐々に地球に近い軌道になるように調整を進めてきています。 本日午後3時に第2次軌道変換を終了し、「はやぶさ」の軌道は、地球中心から2万キロ(地球上空約1万4000キロ)を通過する軌道になりました。ほぼ地球への帰還に成功したと表現してもよいと思います。 ...