今週の はやぶさ君は、ちょっと緊張しながらイオンエンジンを吹いていました。軌道の微調整があったからです。
たとえば、最初の軌道微調整が終わった今日現在での、はやぶさ君と地球との距離は2400万kmあります。この距離からだと、はやぶさ君にとって、直径1万3千km足らずの地球はとってもとっても小さな標的です。
それに、地球は太陽の周りを秒速30km(時速10万km)で動いていますが、はやぶさ君はそれ以上の速度で地球に接近していくわけです。はやぶさ君が飛行していく方向がちょっとでもずれてしまうと、地球に帰れなくなってしまいます。そして、最終的には、地球の大気圏に対して、秒速12km(時速約4万 km)の速度で突入するのです。
はやぶさ君が地球にちゃんとたどり着けるように、いつものうすださんに加えて、NASAのアンテナたちもはやぶさ君を見守ります。
マドリッド、ゴールドストーン、そしてもちろんうすださん。
谷川俊太郎さんの詩の「朝のリレー」のようです。
2010年4月8日00時00分(日本時間では、4月8日の09時00分)現在のはやぶさ君は、地球からの距離24,409,260km、赤経7h57m31s、赤緯31.10度(ふたご座)にいます。