10年前(2010年)の6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」が地球への帰還を果たしました。帰還の際に燃え尽きた本体が放った明るい光は、多くの人の涙と感動を呼び、はやぶさ、そして月・惑星探査が広く社会に知られるきっかけとなりました。
あれから10年、早いものですが、その後継機「はやぶさ2」がいま、同じように地球への帰還の旅路に就いています。
そのような中、はやぶさ帰還10週年を祝い、振り返るとともに、将来につなげようということで、オンラインイベントがいくつか開催されます。
オンラインということで、場所を超えて皆様もご参加いただけるかと思います。ぜひ1人でも多くの皆様にご参加いただき、思いを新たにしていただき、日本の月・惑星探査を引き続き支えていただければと思います。
なお、いくつかのイベントには編集長(寺薗)も参加します。ご期待下さい。
1. 「はやぶさ」地球帰還10周年記念: はやぶさメンバーによるリレートーク
はやぶさ2チーム主催によるリレートークです。はやぶさプロジェクトチームのメンバーが参加し、当時の状況を振り返り、語り合うイベントです。YouTubeにて配信されます。
■日時 6月13日(土) 午後1時30分〜午後3時
■主催 「はやぶさ2」プロジェクトチーム
■出演者(予定)
- 川口 淳一郎 【プロジェクトマネジャー】
- 藤原 顕 【プロジェクトサイエンティスト】
- ?山 明 【サンプル初期分析チーム】 (現在: 立命館大学、広州地球化学研究所教授)
- 橋本 樹明 【航法誘導制御担当】 (現在: JAXA SLS搭載超小型探査機プロジェクトチーム長)
- 廣井 孝弘 【NIRSチーム】 (現在: ブラウン大学 地球環境惑星科学科上級研究員)
- 道上 達広 【AMICAチーム】 (現在: 近畿大学教授、はやぶさ2ONCカメラチーム)
- 寺薗 淳也 【カメラ・広報/JAXA広報部】 (現在: 会津大学/月探査情報ステーション)
- 阿部 新助 【NIRS, LIDARチーム, カプセル回収隊(地上光学班)】
(現在: 日本大学准教授、はやぶさ2LIDARチーム) - 細田 聡史 【イオンエンジン担当】 (現在: JAXA はやぶさ2イオンエンジン担当)
- 吉川 真 【軌道決定・プロジェクトサイエンティスト(後半)】
(現在:JAXA はやぶさ2ミッションマネージャ)
ほか
※【 】内は「はやぶさ」プロジェクトでの担当、順不同
■プログラム
- 自由トーク
- アンケート結果の発表
「はやぶさ」「はやぶさ2」メンバーに、宇宙への興味を持つことに影響したアニメ・本・映画・事柄についてアンケートをしました。その結果の発表です。 - 質問コーナー
オンラインで質問を随時受け付けます。Twitterで「#はやぶさ地球帰還」というハッシュタグをつけてツイートして下さい。
■協力・中継実施 星空公団
2. はまぎんこども宇宙科学館 はまぎんキッズ・サイエンス YouTubeトークイベント
第0回 「世界の最前線へ~「はやぶさ」と「はやぶさ2」~」
横浜市のはまぎんこども宇宙科学館がお送りするオンラインイベントです。全8回構成のYouTubeトークイベントの第0回、つまり最初のさらにまた最初という企画です。そして登場するのは、日本の宇宙開発、月・惑星探査の広報に長年力を尽くしてきた、宇宙科学研究所名誉教授ではまぎんこども宇宙科学館館長、的川泰宣先生です。
ミッションのスタート(発想のとき)から打ち上げ、帰還、そして「はやぶさ2」へ。世界初の小惑星からのサンプルリターンがどのように進められ、バトンが渡されていったのか、わかりやすく解説します。
- 日時 6月13日(土) 午後3時30分〜午後4時30分
なお、はまぎんこども宇宙科学館では、このあともおおむね1〜2週間に1回の間隔で、「はやぶさ2」メンバーによるトークをお届けします。詳細は上記のページをご参照下さい。
3. 小天体探査フォーラム(MEF)20周年記念オンラインシンポジウム
「探査を市民の手で作ろう」、このような趣旨で始まった小天体探査フォーラム(MEF)は、この5月25日に満20週年を迎えました。
はやぶさ帰還10周年のこの日に、MEF20年の歩みを振り返るとともに、市民参加型の惑星探査という、世界でも珍しい活動のこれまでとこれからについて話し合います。
なお、ご参加いただけるのは、MEFのメンバー限定(ただし、退会した方も含みます)です。
- 日時 6月13日(土) 午後6時30分〜午後8時30分
- 招待参加者 先着100名
- 参加方法 Zoomによる参加
■プログラム
- 開会あいさつ 阿部新助 (MEF代表)
- 第一部 MEF20年の歩みを振り返る
歴代代表によるショートプレゼンテーションリレー (25分)
司会: 鳥嶋真也 - 第二部 MEFがもたらしたもの
多彩な分野の会員の目を通した、MEFが果たした社会的役割 (45分)
司会: 永山悦子 - 第三部 パネルディスカッション~市民参加型探査の将来~ (40分)
モデレータ: 松浦晋也 - 閉会あいさつ: 井本昭 (事務局長) (5分)
※敬称略
■その他
後日、シンポジウムの概要と20周年を記念したMEF関係者メッセージを合わせて、一般公開ホームページ上に掲載する予定です。
4. そして…
「はやぶさ」が帰還したのは、日本時間で6月13日午後10時51分。この時間に合わせて、はやぶさと縁が深い「リポビタンD」を手に、皆さんの思いを発信してみませんか?
発信の際にはハッシュタグ「#リポDはやぶさ」をお忘れなく。
6月13日(土)は、 #はやぶさの日 です。
小惑星探査機「はやぶさ」が大気圏に突入し、地球帰還を果たした22時51分。#リポDはやぶさ を付けて、思い思いのメッセージを叫びませんか。よろしければ、#リポビタンD を手に。#拡散希望 #はやぶさ #リポD宇宙 #はやぶさ帰還10周年 pic.twitter.com/fqFg4pwGWW
— 【リポD】宇宙応援部 (@Lipod_Utyu) June 12, 2020
なお、6月13日に「はやぶさ」関連のツイートを行うときには、ハッシュタグ「#はやぶさ帰還10周年」をお忘れなく。
ぜひ皆様と一緒に、 #はやぶさ帰還10周年 を盛り上げていきましょう!
【6月13日更新】「はやぶさ」メンバーによるリレートークですが、おそらくしゃべり足りないだろうということで、急遽夜に第2部が設定されました。時間は午後9時30分〜午後11時ころ。メンバーは昼とほぼ同じです(増えるかも知れません)。
なお、「はやぶさ」地球帰還の午後10時51分に向けて、帰還の際のタイムラインを再現しながら進める予定です。ご期待ください。
- はやぶさ (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/challenge/pex/hayabusa - はやぶさ2 (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/challenge/pex/hayabusa2