もちろん月には大気がないため、月の地表に立てられた旗がなびくということはあり得ません。
アポロ11号が月面に着陸したとき、月面にアメリカ国旗が立てられられました。その時立てられた旗は風が無くてもしおれてしまわないように上辺に横棒が入っていました。
また旗を立てているときになびいているように見えるビデオが撮影されていますが、そのビデオをよく見ると、旗をしっかり立てようと宇宙飛行士が地面に旗の柄をねじ込んでいるときになびいている様に見えていることがわかります。この現象も、月には大気がないため、旗の柄の動きをダイレクトに表した結果と考えることができます。
月に立てられたアメリカ国旗については以下の資料が参考になります。
“Where No Flag Has Gone Before: Political and Technical Aspects of Placing a Flag on the Moon”
(カリフォルニア州サンタバーバラ校) [英文]
https://escholarship.org/uc/item/93t5x9dq
※月探査情報ステーションにて同じPDFファイルをダウンロードし、公開しています。
月面に立てられた旗について、政治的、技術的な解説が書かれています。
アポロ11号でアメリカ国旗を立てるオルドリン宇宙飛行士
(Photo by NASA, AS-11-40-5875)
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