まず、月がいろいろな色で見えるというのは、地球の大気の影響が大きいと思われます。
たとえば、赤く見えたり、緑色にみえたりすることもありますが、この場合には、地球大気や大気中のチリなど月からの光を屈折させたり散乱させます。青い光の方が赤い光よりもより散乱の影響を受けやすいため、赤い光が選択的に我々にみえていることが多いようです。
また、月の位置(高さ)も色に関係する場合があります。たとえば、月が低い位置にあると赤く見え、高い位置にあると青く見えます。これは、ちょうど夕焼けや朝焼けなどと同じように、大気を長く通る光は散乱されて、赤い光ほど選択的に通りやすくなるということが原因です。
また、観測者の間では、夏よりも冬の月の方がより青く見えるそうです。これはおそらく、冬の方が大気が澄んでいて、チリなどによる青い光の散乱が少ないことが影響しているのかも知れません。
もう1つ、英語でブルームーン(Blue Moon)といいますと、同じ月の間に2度、満月の日がある場合、その2回目の満月をいうそうです。
月の満月から満月までの周期は29.5日ですから、暦月の間に2度の満月が来ることはかなり珍しい現象です。従って、Blue Moonは本来の意味から派生して、「非常に珍しいこと」、「長い間」という意味も持ちます。
1999年3月は、確かに満月が2回ありました(但し、理科年表で見ますと、東京での3月31日の正午月齢は13.3日ですので、厳密には満月ではないことになります。東京での満月は4月1日になります)。
この”Blue Moon”については、20世紀の間に41回起きています。しかし、1年間に2度、Blue Moonが起きたのは、1915、1961、1999年(今年)の3回しかありません。
さらに、Blue Moonの日に月食が重なることもあります。これは、20世紀では1904年3月31日、1915年1月31日、1982年12月30日、そして1999年1月31日になります。
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■関連ページ
- The Blue Moon (NASA NSSDC: 英文)
- Once in a Blue Moon (Obliquity: 英文)