ニューホライズンズから、新たに冥王星のカラー画像が届きました。といいますか、ニューホライズンズが送信してきたデータをもとにして、科学者チームが冥王星のカラー画像を作成したというわけです。

冥王星のカラー写真

ニューホライズンズ探査機の機器データを合成して得られた冥王星のカラー写真 (© NASA/JHUAPL/SwRI)

これまでの冥王星関連のカラー画像と同様に、この画像は、広範囲観測カメラ(LORRI)が撮影した白黒画像と、冥王星撮像装置(Ralph)が撮影したカラーデータを合わせたものです。
私たちが写真を撮影するときとは違い、特定の光の波長を通すフィルターのデータをもとにして、なるべく原色に近くなるような形で再現された画像ですので、このような画像のことを疑似カラー画像(フォルスカラー画像)と呼ぶことがあります。

黒っぽい領域が赤道付近にみえていることがわかります。また、北極付近は明るい色が目立ち、おそらく氷で覆われているのではないかと考えられます。
また、すっかりおなじみとなった冥王星のハート型の模様、そしてその中心の「スプートニク領域」は、冥王星の氷の源と考えられています。そして、ハート型領域の南西から北東部分にかけてみられる青白い領域は、このスプートニク領域から運ばれた氷でできているのではないかと考えられます。

写真が撮影された時点で、冥王星とニューホライズンズとの距離は約45万キロメートル、解像度は約2.2キロメートルです。

  • NASAの記事 
[英語] http://www.nasa.gov/image-feature/pluto-dazzles-in-false-color
  • ニューホライズンズ (月探査情報ステーション)
    https://moonstation.jp/ja/pex_world/NewHorizons/