冥王星は、本体だけではなく、その衛星の姿も興味深いところです。冥王星の衛星は、内側から、カロン、スティクス、ニクス、ケルベロス、ヒドラとなっています。そのうち、カロンとヒドラについては姿が捉えられましたが、新たにニクスの姿を写した写真が公開されました。この写真は例によって、ニューホライズンズ搭載の広範囲カメラ(LORRI)により撮影されたものです。
この写真も相当拡大しているため、ピクセル1つ1つがみえるほどになっていますが(つまり、本来写っている衛星は大変に小さい)、もちろん、地球からの観測で点にしかみえない衛星が、このような「形を持った」姿に写るのですから、やはり探査機の威力はすごいものがあります。
この写真では、6キロメートルほどの大きさの地形を見分けることができます。といっても、表面の様子などは最低限しかわからないため、今後もしより高解像度の写真が撮れていれば、それが早く地球に届くことを期待したいところです。
全体として、ニクスの形は先に撮影されたヒドラとは異なり、どっちりとした、というかやや楕円形のまとまった形をしていることがわかります。
この写真は、13日(アメリカ現地時間)に、約59万キロの距離から撮影されました。
- NASAの記事