NASAは3日(アメリカ現地時間)、ニューホライズンズが撮影した冥王星とその衛星カロンのカラー写真を公開しました。写真は連続写真となっています。

冥王星と衛星カロンの公転写真

冥王星と衛星カロンの様子をカラーで捉えた連続写真 ((c) NASA/JHUAPL/SwRI)

冥王星とその衛星カロン…というより、この両者を合わせて二重天体といってもいいかも知れません…の様子が、カラーで捉えられるというのは、私たちにとっては驚くべき光景といってよいでしょう。
赤っぽい色をしている冥王星に対し、カロンは地球の月のような比較的白い、というかやや黄色みを帯びた色をしていて、両者(の表面)が異なる物質で構成されている可能性を伺わせます。

この連続写真は、6月23日〜29日(アメリカ現地時間)に撮影された写真を合成した連続写真で、この間の探査機の冥王星からの距離は約2400万キロ〜1800万キロです。6枚撮影された写真は元は白黒ですが、冥王星撮像装置(Ralph)のデータを元に着色しています。

ニューホライズンズの地質学・地球物理学研究チームに属するワシントン大学セントルイス校のウィリアム・マッキノン氏は、「この距離でこれだけ表面の様子を捉えられるというのは不思議な感じさえする。とにかく両者の表面の細かい特徴が興味深い。これからの最接近を本当に楽しみにさせてくれる。」と、興奮を抑えきれない様子で語っています。

  • NASAの記事 
[英語] http://www.nasa.gov/nh/pluto-charon-surfaces-in-color
  • ニューホライズンズ (月探査情報ステーション)
    https://moonstation.jp/ja/pex_world/NewHorizons/