火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(愛称「キュリオシティ」)に搭載されているロボットアームが、着陸以来はじめて展開されました。
ロボットアームの長さは2.1メートル。カメラやドリルなどの探査装置を備え、サンプル採集装置はふるいわけにより細かいものだけをより分けることができます。
ロボットアームが実際にサンプルを取得するまでには、数週間にわたる動作のテスト作業が必要になります。20日にはロボットアームを伸ばして、モーターやジョイントをチェックしました。ロボットアームはジョイントが5つありますが、そのすべてを伸ばしてまたしまう、という動作を行いました。今後の探査に備えたものです。
「着陸から2週間の間は、じっと黙って座っていなければならなかった。ローバーの他の場所のチェックは完了したので、アームが伸ばされている様子を写真でみるというのは本当にうれしかった。」(ロボットアームの試験・運用担当のマット・ロビンソン氏(NASAジェット推進研究所(JPL)))
サンプル採集システム担当者によると、装置は予定通り稼動し、地上から送信した司令通りの動作をしたとのことです。
先端の装置格納部は30キロほどの重さがあり、直径は60センチほどもあります。
・JPLのプレスリリース (英語)
  http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2012-251
・マーズ・サイエンス・ラボラトリー (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/mars/exploration/MSL/