火星への彗星の接近により、火星を周回している探査機に障害が出るのではないかと心配されていましたが、どうやら問題なく、彗星は通過したようです。

NASAジェット推進研究所(JPL)によりますと、今回接近した「サイディング・スプリング彗星」(C/2013 A1)は、これまで地球を含めた惑星に接近した彗星の中では最も近い距離を通過する彗星となったとのことで、この彗星のチリが火星大気中などに放出され、探査機にダメージを与えることが心配されていました。

JPLは10月19日の彗星最接近後に声明を発表しました。それによると、現在火星を回っているアメリカの3つの火星探査機(2001マーズ・オデッセイ、マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)、メイバン(MAVEN))のいずれも無事であることを確認したとのことです。
なお、彗星の観測も行われたとのことで、今後詳細な情報が入ってくるのではないかと思われます。