スペースXとアイスペースは、スペースXのロケット「ファルコン9」で打ち上げられる予定のアイスペースの月探査機「ハクトR」(HAKUTO-R)1号機の打ち上げについて、本日12月1日に予定されていた打ち上げを延期すると発表しました。HAKUTO-R 1号機の打ち上げは11月30日の予定でしたが、1日延期され本日とされていました。スペースXとアイスペースは、原因として、ロケットの追加点検作業が必要になったためとしています。なお、新しい打ち上げ予定は発表されていません。

組み立てを完了したHAKUTO-R 1号機

組み立てを完了したHAKUTO-R 1号機 (ドイツの施設にて)
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繰り返しますが、今回の打ち上げ延期(11月30日の延期も含む)はロケット側(ファルコン9側、スペースX側)の事情であって、HAKUTO-R 1号機自体には問題はありません。
スペースX側からは、「どのような追加点検が必要になっているのか」といった詳細な情報は出てきていません。今回は新しい打ち上げ日時も未定となっており、若干大きな問題がロケット側に発生していることが懸念されます。ファルコン9はこれまで安定した打ち上げを行ってきているだけに、その問題の内容も気になるところではあります。

ただし、最も重要なことは、HAKUTO-R 1号機が無事打ち上がることです。アイスペースもスペースXもそのために全力を挙げて欲しいと思いますし、すでに挙げているとは思います。あとは、新しい打ち上げ日時の発表を待ち、打ち上げを見守りましょう。