designium

About designium

This author has not yet filled in any details.
So far designium has created 86 blog entries.

ルナーA(LUNAR-A):日本

※本プロジェクトは中止されました。

ルナーAは宇宙航空研究開発機構がM-V-2ロケットを用いて打ち上げを予定していた月探査プロジェクトです。
これまでの米ソによる月探査機は主として月の表面(地形や岩石による地質)を調査してきました。これに対して、ルナーAは月の内部を直接探り、月の起源や進化を解明するための鍵を得ようとするものでした。
ルナーAの特徴は、「ペネトレーター」と呼ばれる槍型のケースに入った観測装置が搭載されている点で、このペネトレーターは月軌道上で分離した後、月面へ落下し、地中の約2メートル前後の深さに潜り込みます。ペネトレーターには月震計(地震計)と熱流量計が搭載されており、複数のペネトレーターにより約1年間、月の内部構造を調査することになっていました。
ルナーAの母機は月周回軌道上を回りながら、ペネトレーターからの観測情報を集めるとともに、カメラ(LIC)が搭載されており、月表面の撮影を実施する計画でした。このカメラは将来の探査に必要とされる光学航法の技術情報取得を主目的としていましたがが、地形等の理学的な情報の取得も期待されていました。

しかし、ペネトレーターの開発が難航を極め、目標としていた2004年度の打ち上げが不可能となり、延期されました。その後、ペネトレーターの開発についてはある程度めどが立ったものの、先に開発されていた母船の劣化が激しく、修復、または再製作にもかなりの予算が必要とされることが明らかになりました。そのため、JAXA、宇宙開発委員会などでの議論を経て、2007年1月、JAXAはルナーA計画の中止を決定しました。
今後は、ペネトレーター技術を確立させ、将来的な国内外の月・惑星探査機への搭載を目指します。


データ
質量 550キログラム
姿勢制御 スピン安定
観測期間 約1年(予定)
イベント 月によるスイングバイを利用した軌道を用いて、月へ周回軌道へ到達。
月周回だ円軌道の近月点付近でペネトレーターモジュールを分離。月面へ貫入。
母船は周回軌道からデータ収集および、LIC(光学カメラ)による地形撮影。
出典:「スペースガイド1999」 (財)日本宇宙少年団編 丸善株式会社刊


2015年7月8日(水)|Categories: 月探査|

ルナーサット(LunarSat):ヨーロッパ

ドイツ・ミュンヘン工科大学などの研究者を中心としたグループにより、2002年の打ち上げを目指していた、小型探査機による月探査計画です。

ルナーサットの大きな目的は、月の南極付近にあると考えられる氷の存在を確かめることです。そのために、高解像度カメラによって南極地域を調べると共に、レーダによる探査も行います。また、月周辺の磁場やプラズマ環境の調査も行います。
科学的な目的もさることながら、ルナーサットは教育をその大きな目的にしています。これについてはのちほど、触れることにします。

ルナーサット(1)
ルナーサット探査機 (Copyright (c) LunarSat group)
写真をクリックするとより大きな絵が表示されます(サイズ: 45KB)

ルナーサットの打ち上げは2002年に計画されていました。打ち上げはヨーロッパのロケット、アリアン5を予定していますが、小型の衛星なので、アリアン5のピギーバック(あまった打ち上げ能力を使って、ロケットに相乗りする衛星)として打ち上げられます。こうすることによって、打ち上げにかかる費用を大幅に減らすことができます。
ルナーサットが月に到着すると、月の南極側から、月を回る軌道(周回軌道)に入ります。軌道上では、科学的な観測も行われますが、小学生や高校生に、クレーターを発見させる教育的な計画も用意されているそうです。
探査が終わりに近づきますと、ルナーサットは「近月点ダイブ」を行います。これは、周回している軌道(高度100km)から、高度を一気に下げてわずか高度10kmまで下りるというものです。これによって、より高い解像度での観測ができるようになります。
最終的にルナーサットの燃料が使い果されると、探査機は月に激突することになります。残りわずかの燃料を振り絞って、探査機は最後の軌道制御を行い、衝突場所を月の南極地域に定めます。衝突によって巻き上がるガスを地上から観測し、そのスペクトルを調べることで、月の表面にあるかもしれない、水の量などを調べることになっています。
なお、全てのミッションにかかる期間は6ヶ月を予定しています。

ルナーサット(2)
太陽を背にして飛行するルナーサット
(Copyright (c) LunarSat group)

ルナーサットには、次のような装置が搭載される予定です。

高解像度カラーカメラ (CHRIS: Color High-Resolution Imaging System)
高い解像度(最高10m/pixel)を持つカラーCCDカメラで、月の表面のスペクトルや、極、及び特定地域の地形などを探るために使われます。
 
磁力計 (MAG: Magnetometer)
月の磁場の様子を調べます。
 
月外圏分析器 (LENA: Lunar Exosphere Analyser)
 
ラングミュール・プローブ (SLP: Segmented Langmuir Probe)
月の周辺の磁場環境を探るための装置です。
 
レーダ・プラズマ実験
装置ではありませんが、ルナーサットから地球に向けて発射される電波を利用して、月の周辺のプラズマの様子や、月の地表を調べる実験です。

このミッションが大変興味深いのは、単に科学的な探査を行うだけではなくて、ミッションの全ての段階で教育的なプログラムが実施されるということにあります。例えば、ミッションの最後で探査機が月に突入するときには、「衝突の光を見つけよう!」と名付けられた教育プログラムが実行され、地上から望遠鏡による観察が行われる予定でした。
このように、最初から教育をミッションの目的に据えた探査計画は世界でもおそらくはじめてと思われます。
ルナーサットのホームページ(下参照)には教育に関していろいろなツールが用意されていています(軌道シミュレーションゲームまであります!)。

ルナーサットは、2003年8月末に中止が発表されました。


ルナーサットのホームページ(英語)
http://www.lunarsat.de/

2015年7月8日(水)|Categories: 月探査|

セレーネ2 (SELENE-2)

セレーネ2(SELENE−2)計画は、日本が研究を進めている、月着陸探査計画です。セレーネ、すなわち「かぐや」の後継機として、世界的な潮流となっている月着陸を行うとともに、ローバーによる探査を実施、月の地表の様子を詳細に調べることを目指しています。
現在(2015年5月)にはプロジェクトの前段階にあり、科学者や技術者が実現の可能性やシステムなどについての検討を進めています。

  • トピックス
  • 探査の概要
  • 探査機の諸元
  • 科学機器
  • 日本の着陸探査のあゆみ…セレーネ、セレーネBからセレーネ2へ
  • ギャラリー

  • セレーネ2計画 (JAXA月・惑星探査プログラムグループ(JSPEC))
    ※なお、JSPECは2015年3月末で組織廃止となったため、今後上記ウェブページは予告なくなくなる可能性があります。

2015年7月8日(水)|Categories: 月探査|

ルナ・グローブ計画 (Luna-Glob)

ルナグローブ(想像図)
ルナ・グローブ探査機の想像図
出典: http://theor.jinr.ru/meetings/2009/rt/talks/Pinchuk.pdf, (c) ROSCOSMOS
クリックすると大きな絵が表示されます。

ルナ・グローブは、ロシアが約40年ぶりに打ち上げる月探査機です。2012年現在、2015年頃の打上げが予定されています。


2015年7月8日(水)|Categories: 月探査|

ムーンライズ (Moonrise)

月の南極地域に2機の着陸船を下ろし、その地域の岩石を持ち帰ろうという計画がムーンライズです。未だ提案段階で、NASAの正式な計画ではありませんが、科学者の注目を集めています。

  • トピックス (2005年7月9日23:00更新)
  • 探査の概要
  • 探査機の諸元
  • 科学機器
  • ギャラリー

2015年7月8日(水)|Categories: 月探査|