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グレイル (GRAIL)

グレイルの探査イメージ
グレイルの月探査イメージ
(Photo: NASA/JPL-Caltech)
クリックすると大きな画像が表示されます。

低コストでの探査計画を目指すNASAのディスカバリー計画に基づき計画された月探査計画が、グレイルです。
月の重力を探ることを目的としており、2機の探査機からなる「双子探査機」という珍しい構成になっています。それぞれの探査機には「エブ」「フロー」という愛称がつけられています。
2011年9月10日に打ち上げられ、2機の探査機は2011年12月31日と2012年1月1日に月周回軌道に投入されました。3月からは高度55キロの軌道で科学観測を実施、その成果をもとに詳細な月面の重力場の地図が完成しました。
2012年12月18日、月の北極地域に制御衝突し、探査は終了しました。



2015年7月8日(水)|Categories: 月探査|

チャンドラヤーン1 (Chandrayaan-1)

組み立て作業中のチャンドラヤーン探査機
組み立て作業中のチャンドラヤーン探査機 (Photo: ISRO/ISAC)

サンスクリット語で「月の乗り物」を意味する「チャンドラヤーン」は、インドではじめての月探査計画です。500キログラム強の比較的小さい探査機ではありますが、11種類の科学機器を搭載し、2年間にわたって月の謎を探ります。
2008年10月22日に打ち上げられ、月を周回しながら観測を実行していましたが、2009年8月29日に突然通信が途絶し、インド宇宙機関(ISRO)は探査終了を宣言しました。


■関連リンク (英語)


2015年7月8日(水)|Categories: 月探査|

嫦娥計画

(Chang’e: じょうが: チャンア)

中国の月にちなむ伝説の仙女の名前から取られた「嫦娥計画」(じょうが: 中国語読みでは「チャンア」)は、中国が国家的プロジェクトとして進めている月探査計画です。
全体計画は周回機、着陸機、サンプルリターンという3種類の探査機を段階的に月に送りこむことからなり、その最初となる周回機「嫦娥1号」は、2007年10月24日、四川省の西昌宇宙センターから打ち上げられました。11月に月周回軌道へ到着し、その後約16ヶ月にわたり探査を続けてきましたが、燃料が尽きたことなどから探査を終了することとなり、2009年3月1日、月の表側に制御落下させられ、探査は終了しました。
2010年には、嫦娥1号の性能をさらに向上させた、嫦娥2号が打ち上げられました。予定通り6ヶ月の観測を無事終了、その後地球と太陽のラグランジュ点へと移動し、現時点(2011年9月)では、このラグランジュ点での観測を続けています。

嫦娥1号
嫦娥2号

※中国語のページをご覧になる際には、中国語フォントのインストールが必要になる場合があります。


2015年7月8日(水)|Categories: 月探査|

スマート1 (SMART-1)

スマート1
スマート1探査機 (Copyright: ESA)

スマート1は、ヨーロッパ初の月探査計画です。技術開発を主な目的とし、電気推進という手法を利用して月まで飛行しました。
また、月を科学的に調べるための測定装置も装備していました。2004年11月に月に到達し、2005年2月より月の観測を行い、2006年9月、月面へ衝突して探査を終了しました。

スマート1のウェブサイト (ESA)


2015年7月8日(水)|Categories: 月探査|

ルナープロスペクター (LUNAR PROSPECTOR) :アメリカ合衆国

ルナープロスペクターは、クレメンタインで存在の兆候が観測された水(氷)の確認と、これまでの月探査では実施されてこなかった月の極地域の観測、重力場の測定を実施するために、1998年に打ち上げられました。
搭載された観測機器は、ガンマ線分光計、中性子分光計、磁力計/電子反射計、アルファ粒子分光計、ドップラー重力計測装置です。
ルナープロスペクターは米国の「ディスカバリー計画」において、競争の結果勝ち残って選択されたものです。このミッションは短期間の開発(約22ヶ月)と低コスト(6300万ドル)も一つの特徴としています。このため、形状的には伝統的なスピン衛星形態をとり、材質はグラファイト-エポキシの複合材製、サイズは小型で、搭載機器の数や重量も切り詰めています(5種類)。

ルナープロスペクターが中性子を分光観測した結果から、月の極地域の永久影の部分に約60億トンの水(氷)が存在する可能性が大きいことが示されました。また、磁場や月の内部構造にも新たな見解が得られました。ルナープロスペクターは、この水の存在をさらに明確にすべく、基本ミッションが終了した後の1999年7月31日に衛星自身を極地域に衝突させ、その際に飛散した物質の観測からから水の存在を探ろうとする追加(最終)ミッションが実施されました。しかし、現在のところ、この衝突の観測結果から水の存在に結びつくデータは得られていません。


データサイズ直径1.28メートル(円筒形)
1.37メートル(高さ)質量約296キログラム(燃料搭載)
約158キログラム(ドライ)推進系22ニュートンヒドラジン・スラスタ×6電力源太陽電池(202ワット出力)、NiCdバッテリ(4.8Ah)その他観測機器搭載のための、放射状に伸びた3本のブーム(2.5メートル)を有する。

データ
サイズ 直径1.28メートル(円筒形)
1.37メートル(高さ)
質量 約296キログラム(燃料搭載)
約158キログラム(ドライ)
推進系 22ニュートンヒドラジン・スラスタ×6
電力源 太陽電池(202ワット出力)、NiCdバッテリ(4.8Ah)
その他 観測機器搭載のための、放射状に伸びた3本のブーム(2.5メートル)を有する。

 

年表
1998.01.06 アテナ2により打ち上げ。
1998.01.15 月周回軌道からデータの送信開始。
1998.03.05 月の極地域での水存在の兆候を得る。
1999.01 低高度での追加ミッション運用に入る。
1999.07.26 最終(追加)ミッションのため、軌道変更開始。
1999.07.31 月の極地域に落下(衝突)。

出典:「スペースガイド1999」 (財)日本宇宙少年団編 丸善株式会社刊
NASA Press Kit

プロスペクタの絵と写真

■関連リンク
ルナープロスペクター計画のホームページ (NASAエームズ研究センター)


 

2015年7月8日(水)|Categories: 月探査|