中秋の名月を間近に控えた9月の秋分の日の3連休、日本科学未来館では、この時期恒例の「中秋の名月 未来館でお月見!」という行事を開催しました。日本古来の行事である「お月見」を、未来館という最先端の科学が結集する場で改めて見直してみようという企画です。
今年は、「かぐや」の打ち上げなど、月ブームのまっただ中での開催になりました。また、中秋の名月にもほど近い時期であったため、多くのお客様にお越しいただけました。
このイベントの模様、およびイベントの一環として開催された私(寺薗)の講演、「月博士の『おもしろ月・大けんきゅう』」の様子をご覧ください。
未来館1階のイベントスペースは、お月見の雰囲気と最先端の宇宙活動の紹介という、伝統と未来が交錯したコーナーとなっていました。入り口にはお月見にふさわしく和傘のウェルカムコーナーがあります。 |
この1階のスペースでは、打ち上げられたばかりの「かぐや」についてのビデオを上映していました。 |
その隣のコーナーでは、2007年に認定されたばかりの「宇宙日本食」の展示がありました。将来、日本人の長期宇宙活動が行われる際に、日本食を宇宙に持っていこうという試みです。 真ん中の容器を挟んで、左側の袋はレトルトカレー、右側にあるのはラーメンです。 |
宇宙食もいいですが、やはりお月見のときに食べたくなるのはお月見団子。というわけで、会場の一角にはお月見団子の販売コーナーも設けられていました。かなりの人気だったようです。 |
そのお月見団子。パックに入れられていっぱい並んでいます。 |
日本科学未来館では、2003年10月、世界宇宙飛行士会議が開催されました。その際に、アポロ11号に乗って月面に降り立った宇宙飛行士、バズ・オルドリン氏が来日しました。これは、3階の宇宙ステーション展示に書かれた氏のサイン。 |
「未来館でお月見」恒例の、月バージョンのジオ・コスモス。今年から、アポロ着陸点が表示されるようになり、どのあたりに人類が降り立ったかがわかるようになりました。ちなみに、アポロで降り立っているのはすべて表側ですから、このマークでどのあたりが表側かがだいたいわかるようになるという効果もあります。 |
このジオ・コスモスを巡りながら、普段見ることができない月の裏側をみようという「月の裏側ツアー」。未来館5階から3階へ下りる通路から裏側を眺めるという企画で、多数のお客様が参加されていました。 |
さて、講演は午後から。あらかじめ皆さんにはご質問を用意していただき、これを付箋に書いて白板に貼るという形にしておきました。私(左)と司会のインタープリターの方を挟んで真ん中にその質問の白板があります。 |
講演の様子を後ろから。お休みの日ということもあってお子様連れのお客様がほとんどでした。もちろん大人の方もいっぱいいらっしゃいました。席には座りきれず、後ろから眺めていた方もかなりいらっしゃいました。 |
質問の白板をズームアップ。たくさんの質問がびっしりと貼られている様子がわかるかと思います。この質問に、時間が許す限り1つ1つ解説をしていきました。 |
講演会場は、未来館5階の「フロンティアラブ」というところです。このあたりには、宇宙関係の展示が多数あります。すぐ近くには、H-IIAロケットの1段目に使われているエンジン、LE-7Aが展示されています。 |
講演も佳境に入ってきました。ご質問へのお答えの合間には、月についてのお話なども混ぜました。 |
講演の様子。 |
会場では、なるべく皆さんと一体になって楽しんでいただこうと、手を上げてもらったりしながら進行をしました。私の質問にも手を上げていただいたり、中には回答してくださったお子様もいらっしゃいました。 |
講演が終わってからも、ご質問はまだまだ続きました。お1人お1人に直接お話ししながら疑問を解決していきます。小さいお子さんの質問でしたが、結構鋭かったですよ。 |
質問そのものに興味を持たれて、お声をかけてきたり、さらに質問される方もいらっしゃいました。やはり、月への興味は高いのですね。講演が終わっても1時間くらいは、このようにご質問にお答えする時間が続きました。 |
というわけで、講演終了後の白板です。残念ながらすべてのご質問にお答えすることはできませんでしたが、残ったご質問は、このサイトの中でお答えしていく予定です。 回答待ちリストへ |