ちょっと意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、月は南の空を通っていきます。
なぜそうなるかというと、月の運動も、太陽の運動と同じように、地球の自転が原因で起きているからです。同じものが原因である以上、月の運動も太陽のように、南の空を通っていくことになるのです。

この運動は、ちょうど太陽の運動と逆の形になり、太陽の高さが高い夏の月は、低い位置に見えます。逆に、太陽の高さが低い冬の月は南の空の高いところに輝きます。

最近では、無料のも含めて様々な天文シミュレーションソフトがありますので、ある場所の月の動きを、日付などを決めて自由に追いかけることもできるようになりました。ですが、もしお時間があれば、例えば毎日同じ時間に、月がどの方角のどのくらいの高さにあるか、調べてみるというのも面白い自由研究になると思います。


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■参考資料

  • 白尾元理著、「月のきほん」、誠文堂新光社、2006年