6月27日午前、「はやぶさ2」プロジェクトチームは、「はやぶさ2」が同日午前9時35分に小惑星リュウグウに到着したと発表しました。なお、この「到着」とは、ホームポジションと呼ばれる、リュウグウから約20キロメートルほど離れた場所に到着したことを意味します。着陸やタッチダウンを行ったわけではありません。
JAXAでは、
- 「はやぶさ2」の科学推進系スラスターの噴射が予定通り実施されたこと
- 探査機と小惑星との距離が約20キロであること
- 探査機が小惑星との距離を維持できていること
- 探査機の状態が正常であること
以上を確認できたことから、到着と判断しました。
これから約1年半をかけて、リュウグウのサンプル採取、及び科学探査を実施します。まずはリュウグウについてカメラなどで詳細な観測を行ったあと、9〜10月頃に第1回のサンプル採取にチャレンジ、それを含めて来年末までに3回のサンプル採取を実施する予定です。また、2回にわたって小惑星にローバーを着陸させる予定です。
なお、サンプル採取のうち1回は、衝突装置を用いて人工的に小惑星にクレーターを生成し、それによって露出された地下の物質を採取するという、史上初の実験となります。
このあと午後4時より記者会見が行われ、津田雄一プロジェクトマネージャーなどが今後の探査などについて詳細を語る予定です。
いよいよ、新たなる小惑星探査の幕が上がります。
- 宇宙科学研究所のウェブリリース
http://www.isas.jaxa.jp/topics/001567.html - はやぶさ2 (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/challenge/pex/hayabusa2