NASAは2019年2月12日、半年以上にわたって通信が途絶したローバー「オポチュニティ」と最後の交信を行った結果、探査機との通信が回復する可能性が低いと判断、ミッションを終了すると発表しました。当初の90日の予定をはるかに超え、約15年にわたって行われた探査は、ここに終わりを迎えることとなりました。(2019年2月14日午後2時20分更新)

火星探査ローバー「オポチュニティ」

マーズ・エクスプロレーション・ローバーのうちの1台「オポチュニティ」。もう1台のローバー「スピリット」も同じ形。
(Photo: NASA/JPL-Caltech)

マーズ・エクスプロレーション・ローバーは、アメリカがマーズ・パスファインダー以来、7年ぶりに送り込んだ火星探査車(ローバー)です。「スピリット」「オポチュニティ」と名付けられた2台のローバーが、火星表面の地質構造や鉱物組成などを探るため、火星表面に2004年1月に着陸しました。
両ローバーは想定された90日間の動作予定期間を大幅に超えて活動を続け、火星表面に水の痕跡を発見するなど大活躍しました。しかし老朽化などから、2011年5月にスピリットが運用停止、残るオポチュニティについても2018年6月以来通信途絶となり、2019年2月、運用を終了しました。


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