純民間資金による月面到達、及び月面でのローバー走行を最初に行ったチームに賞金が授与されるレース「グーグル・ルナーXプライズ」に参加する日本のチーム「HAKUTO」(これを運営する株式会社ispace)は、自動車メーカーであるスズキと提携すると5日に発表しました。

「ハクト」ローバー

新たにスズキのロゴが加わった「ハクト」ローバー (写真: HAKUTO)

スズキといえば、皆様ご存知の通り、軽自動車から小型自動車にかけて世界的な強みを持つ、日本を代表する自動車メーカーの1つです。
今回の経験は、スズキが培ってきた車両技術を活かし、ローバーの軽量化や月面走破性(月面は砂に覆われていますので、この環境を確実に走れる技術が必要です)の研究の面での提携とのことです。

スズキの鈴木俊宏社長は、「小さなクルマづくりを通じて、豊かな社会に貢献してきたスズキは、小さなローバーで夢にチャレンジするHAKUTOに共感し、このプロジェクトを支援することを決めました。」と述べ、ハクトへのチャレンジへの意欲を語っています。また、ハクトの袴田武史代表は、「ローバーの軽量化と4輪駆動の技術は非常に重要であるため、スズキにパートナーに加わっていただき大変心強く思います。」と述べ、まさにスズキのクルマづくりの技術が直接役立つことに期待を寄せています。

ハクトは日本の企業と積極的にパートナー提携を進めており、今回のスズキで7社目(オフィシャルパートナーとしてau(KDDI株式会社)1社と、コーポレートパートナーとして今回のスズキを含め6社)となります。先日も接着剤に関してセメダインと提携したばかりです。
パートナーをうまく組むことによって、ハクトの月へのミッションがさらに加速することを、編集長(私)も大いに期待しております。