「かぐや」の開発は、大学や研究所、会社などから研究者や技術者が加わって「ワーキンググループ」と呼ばれる組織を作って、その中で開発を進めていました。ワーキンググループとは、一言でいえば「ゆるやかな集まり」といってよいと思いますが、月の研究をしていたり、衛星の開発をしている人などが、「かぐや」開発のために集まっていたとお考え頂ければよいと思います。

ワーキンググループの中には、さらに各機器ごと、あるいは重要なテーマ(例えば、軌道やデータ処理など)ごとにさらに個別のワーキンググループが作られて、その中で議論や開発が進められていました。

ワーキンググループの人数はほぼ300人ほどです。もちろん、みな所属も立場もバラバラですから、この人たちが1つの場所に集まって開発をしているわけではありません。年2回くらい、全体会議を行っていました。

また、実際に装置を作ったり、衛星の開発を行う人、事務的な仕事を行う人なども含めますと、ほぼ1000人くらいの人たちが、「かぐや」のために働いていたといってよいでしょう。


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