いま、全国各地で「はやぶさ」帰還カプセルの公開が行われています。
東京近郊では、2011年5月に、草加市にある獨協大学で、「はやぶさ」帰還カプセルの公開が行われました。
獨協大学は、私もJAXA広報部時代にお世話になり、また「はやぶさ」の本も書かれた山根一眞さんが特任教授を務めており、また、草加市には本月探査情報ステーションのスポンサーになって下さっている渡辺教具製作所さんがあります。今回の帰還カプセル公開にもご協力なさっています(というより、獨協大学という場所になったこと自体、山根さんのお力が大きいかと思います)。
そのようなわけで、私も行ってまいりました。以下、探訪記です。

大学の入口 獨協大学は、草加市の中央部、駅でいうと東武伊勢崎線の松原団地駅の近くにあります。私は大学の脇の方から入ったのですが、それでも写真のように立派な門が出迎えてくれました。
歩いていきますと、道の脇にこのような案内看板があり、カプセル展示への期待を盛り上げてくれます。 カプセル展示の看板
入口の看板 カプセル展示が行われている、35周年記念館の正面には、このように立派な看板がそびえ立っていました。今回は、カプセル展示を中心にして、いろいろな講演などが次々に行われる「天文・宇宙Week」というイベントになっていました。講演会は、この記念館の向かい側にある天野貞祐記念館が会場でした。
35周年記念館の遠景。写真の左下に入口があります。写真でみえているのは出口の方です。 帰還カプセル展示会場
入場 そして入口。係の方が資料などを配っています。いよいよ中はカプセル展示。雰囲気が盛り上がります。
カプセル展示の最初は、「はやぶさ」についての展示コーナーです。写真のように、多くの人が見学に訪れてきています。また、皆さん大変熱心で、じっくりと1枚1枚のパネルをご覧になっていたのが印象的でした。なお、カプセル展示の場所自体は撮影禁止なので、内部の写真はここまで…。 内部の様子
展示会場の外 展示会場の外は、さながら大学の学園祭というかお祭りというか、そういうノリです。草加といえば草加せんべい。写真のいちばん手前のテントには、草加せんべいの即売だけではなく、その場で焼きたてのせんべいが味わえるコーナーも設置されていました。
こちらは、草加せんべいのマスコット「パリポリ君」。そのままじゃない…というのはなしです。まぁ、彼(?)も今はやりの「ゆるキャラ」に入るのでしょうか? パリポリ君
焼きたて草加せんべい この屋台から流れてくるおせんべい、というか焦げたしょうゆの香りにたまらず、私も1枚、焼きたて草加せんべいをいただいてしまいました。もちろん、私がおせんべいが大好きであることはいうまでもありません。焼きたてのおせんべいは、ぱりっとしているというよりは、むしろほんのりとしっとりとした感じがあり、それとしょうゆの焦げたところがまたたまらないコンビネーションでした。
最後に、獨協大学の新名所をご紹介。こちらは、獨協大学の中央の建物に設置されている巨大な地球儀。もちろん、渡辺教具製作所さんが製作されたものです。すごいのは、この直径数メートルの地球儀、普通の地球儀のようにちゃんと回転させることができる、ということです。縦方向、横方向どちらの回転も大丈夫です。大きいからといってデザインもごまかしてはいません。非常に緻密に、世界の海と陸を描いてあります。草加を訪れる機会がありましたら、ぜひこの地球儀もご覧になってみてはいかがでしょうか。 動かせる巨大地球儀