その2

引き続き、静岡での第54回宇宙科学技術連合講演会(宇科連)の模様です。

富士山が見える会議室 先ほどの「富士山が見える会議室」ですが、これはメインスクリーンが開け放たれていれば、の話です。このように、実際には窓枠の中に富士山が入っている、という風景になります。
当然この学会の目的は、富士山の姿を愛でることではなく、宇宙科学と宇宙開発について大いに議論し、互いの知識を高め合うことが目的なので、スライド投影のため、富士山が見える窓はそのまま閉じられてしまいます…ちょっと残念ではありますけどね。 窓を閉じる
商業有人宇宙飛行シンポジウム(1) あまり会場の外の風景ばかりではなんですから、学会の風景も多少ご覧いただきましょう。こちらは会議1日目に開催された、商業有人宇宙飛行についてのシンポジウムの一こま。宇宙開発で今もっとも熱い分野の1つ、商業有人宇宙飛行の現状と将来、日本での展開などについて討論を行うシンポジウムです。いちばん左端はこのシンポの司会をなさっていた、スペース・フロンティア・ファンデーションの大貫美鈴さん。
宇宙旅行を売り出している旅行会社の担当部長さん、実際に宇宙旅行を申し込んだ個人の方、作歌の松浦晋也さん、ロケット開発を行う研究者など、いろいろな立場の人が発言し、内容が充実したシンポジウムになりました。もちろん会場を出たあとは、さらに… 商業有人宇宙飛行シンポジウム(2)
宇宙教育ミニシンポジウム こちらは2日目、私が座長を務めた、宇宙教育についてのミニシンポジウムです。今回は、教育とアウトリーチ双方の観点から、はやぶさ、イカロス、そしてあかつきの3つの広報担当の方に語っていただくという、まさにホットな内容。そのこともあってか、時間が遅かったにもかかわらず大勢の方にお越しいただけました。
「はやぶさ」帰還は2010年の宇宙開発における最大のトピックであることは間違いありませんが、それを的確に伝えたのも広報です。「はやぶさ」は広報の役割が大きい、ということは、私自身が行っていたということを考えに入れても間違いないと思います。ついついそのことを考えると、シンポジウムの全体司会である私も熱が入ってしまいます。 熱い編集長
宇宙教育セッション 宇科連の場合は、このくらいの小さな(20〜30人くらいの)部屋に分かれて、各部屋で平行にセッション(会議)が行われているという形態をとります。ただ、平行に分かれている数が10個以上もあると、聞きたいセッションが重なっていたりして、かなり困ることになります。しかし、3日間の会議で、私も多くの新しい知識を得、また多くの出会いを得ることができました。