2009年2月28日、福島県郡山市にある郡山市ふれあい科学館で、サイエンスカフェ「アポロは本当に月に行ったの!?」が開催されました。
サイエンスカフェは、ここのところ各地で行われている科学行事で、講演などと違い、参加者が飲み物などを手にしながら、話し手と、あるいは参加者同士で直接会話を楽しみつつ、リラックスして科学についての話に耳を傾ける、ということを目指したイベントです。いわば科学の話をネタにしたリラックスタイム、というところでしょうか。
今回のサイエンスカフェは、福島県でははじめての開催ということになります。
では、当日の模様を振り返ってみることにしましょう。

■ 参考リンク
・ 月の雑学 第3部 人類は月に行っていない!? (月探査情報ステーション)

郡山市ふれあい科学館の外観 郡山市ふれあい科学館は、郡山駅前にある高層ビル、ビッグアイの中にあります。ビッグアイは高さ133メートル、福島県で最も高いビルです。そして、その20~24階に科学館があります。プラネタリウムがある場所は地上100メートルを超え、ギネスブックにも「世界でもっとも地上から高いところにあるプラネタリウム」として登録されています。
今回のサイエンスカフェの会場から、外を見てみます。地上100メートルという位置、そして郡山駅前ということもあり、眺めは非常にすばらしいです。ときおり、東北新幹線や在来線の列車が行き交う姿なども見ることができます。ちなみに、ふれあい科学館には鉄道ジオラマもあります。 会場の部屋から外を見てみる
月の模擬砂 今回は会場内にいろいろな展示物も一緒に設置して、月についての知識を深めてもらう一助にしてもらいました。その1つが、月の模擬砂。月の表面の砂を模擬して作ったものです。月の砂も実は、「アポロ疑惑」で大きな役割を果たすものなのです。
会場の全景。このように、広いスペースには壁に展示パネル、机には地球と太陽の位置の模型など、いろいろな展示がありました。会場に入っただけで、月についての雰囲気が満喫できる、という趣向になっています。 会場の風景
サイエンスカフェスタート サイエンスカフェの始まり。今回のサイエンスカフェは3部構成です。最初は寺薗からアポロ計画についてのおさらい。その後、グループに分かれて「アポロ疑惑」の検証。そして最後は、将来の月探査についての説明、と続きます。写真はアポロ計画について解説中の図。
今回は約20名ほどのお客様で、あえて数を絞ってゆったりとした雰囲気を大切にしました。机の上に置いてあるのは、いわゆる「疑惑」とされる写真です。皆さんに実際にみてもらって、それがどのように「疑惑」にみえるのか(あるいはみえないのか)といったことを考えてもらおうというわけです。 「疑惑の写真」
「疑惑」についての議論 第2部の「疑惑」についての議論の1シーン。3テーブルに分かれて、それぞれのテーブルで、写真をみながらの議論が行われていました。中にはかなり白熱した議論になったテーブルもあったりしたようです。なお、今回は地元テレビ局の取材も入りました。
一応議論が一段落したところで、寺薗が議論の内容をまとめます。写真がどのようにして「疑惑」のものとされたか、そしてそれがどのような原因によりそのようにみえるかを解説していきました。 議論のまとめ
将来の月探査 そして、最後の「将来の月探査」についての紹介。アメリカの月探査なども近づいていましたし、「かぐや」の解析などについても関心が非常に高い様子で、皆様じっと聞き入っていらっしゃいました。
サイエンスカフェの予定プログラムが終わっても、皆様、お集まりのメンバーや科学館の方、私などを交えて、いろいろなお話をしていきました。皆様本当に関心が高いということがよくわかりました。また、このような企画をまたぜひ行って欲しい、という声も多数いただきました。 サイエンスカフェが終わって

最後になりましたが、サイエンスカフェでお世話になりました、郡山市ふれあい科学館の近藤正宏さん、水谷有宏さん、本当にどうもありがとうございました。


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