疑惑
月で撮影された写真は、露出や構図が完璧である。写真はみんな正しく写っていて、風景は写真の真ん中に完璧に入っている。しかし、カメラは宇宙服の前に取り付けられていて、ファインダーがない。だから、いつもこんな完璧な写真を撮れるはずがない!
真実
もちろん、いつも完璧な写真が撮れるわけでもないですし、誰も、月面で撮影された全ての写真が完璧などと断言したわけでもありません。月面では、宇宙飛行士によって何千枚という写真が撮られました。そのため、その中から構図や露出が共によく撮られている写真のみが、一般に公開される傾向にあります。
もし、バズ・オルドリンが手違いで、ニール・アームストロング船長の首を切ってしまったような写真などがあっても、そんな写真は雑誌などに掲載されることなんてまずないでしょう。それで特に、そのような手違いを頻繁に起こさないように、月面での全ての作業について、宇宙飛行士は何度も何度も練習を重ねてきていたのです。この月着陸のミッションに従事してきた人は、月面で撮影される写真は、いまだかつてないような貴重な資料になると確信していたので、宇宙飛行士たちがどのような状況下に置かれても、写真だけはちゃんと撮れるようにと、特に注意を払って訓練してきたのです。
名高い宇宙飛行士のストーリー・マスグレーブが、1993年、ハッブル宇宙望遠鏡のカメラを宇宙で交換したとき、誰かがそれを「簡単にやってのけたようにみえる」とコメントしていました。「もちろん、」と彼は答えました。「何千回も練習してきたからね。」
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「月の雑学 第3話」は、いくつかのページを除き、Phil Plait氏によるサイト"Bad Astronomy"内にある、"Fox TV and the Apollo Moon Hoax"の内容をもとにしています。 「月の雑学 第3話」を作るにあたり、翻訳及び内容の使用を快諾していただいたPhil Plait氏、及びサイトの内容をご紹介いただいた、MITの石橋和紀さんに感謝いたします。
なお、「月の雑学 第3話」の内容につきましては、Phil Plait氏は責任を持ちません。記述内容についてはあくまで、月探査情報ステーション主催者が責任を負うものとします。