ニューホライズンズに搭載された観測機器「冥王星撮像装置」(Ralph)の観測から、いまやすっかり有名になった冥王星のハート型領域、通称「トンボー領域」の西半分が、なんと一酸化炭素の氷でできていたことがわかりました。

一酸化炭素の量

冥王星「ハート型領域」の一酸化炭素の量を示す線。中心部ほど多くなっている。(© NASA/JHUAPL/SwRI)

一酸化炭素というと、私たちにはよく、ストーブの不完全燃焼などで発生し、特に冬場には窒息事故の原因となるあのガスであるということはわかりますが、その氷といわれてもピンときません。
一酸化炭素は私たちがふだん生活しているような環境では気体ですが、マイナス192度で液体に、マイナス206度で固体になります。ちなみに、私たちがよく実験で目にする液体窒素が沸騰する温度はマイナス196度です。

これらのデータは14日(アメリカ現地時間)に取得され、地球には16日(同)に到着しました。

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