冥王星の小さな衛星、ニクスとヒドラについても、詳細写真がこのほど公開されました。
NASAジェット推進研究所(JPL)が公開した写真が下のものです。左がニクス、右がヒドラです。左のニクスはカラーとなっていますが、右のヒドラは白黒です。

冥王星の衛星ニクスとヒドラ

冥王星の衛星ニクス(左)とヒドラ(右)。ニクスはカラー画像で、ヒドラは白黒画像。(© NASA/JHUAPL/SwRI)

左側のニクスの方は、よくみてみますと赤っぽい斑点のような場所が存在することがわかります。この赤っぽい色が冥王星の表面にみられる赤っぽい色と同じような物質で生じているのかはわかりません。
これらの写真から、2つの衛星の大きさも判明しています。ニクスは長さが約42キロメートル、幅が約36キロメートルとみられています。右側のヒドラは長さがもう少し大きく、55キロメートルと推定されています。

この写真では、解像度はヒドラに関しては1.2キロメートル、ニクスに関しては約3キロメートルと、決して高い解像度ではありませんが、私たちがこれまでに得られたもっとも詳細な、2つの冥王星の衛星の写真であることには変わりありません。
なお、写真は7月14日朝、冥王星再接近のタイミングで取得され、7月18日に地球に送信されました。撮影の時点ではニクスと探査機との距離はおよそ16万5000キロメートル、ヒドラと探査機との距離は23万1000キロメートルでした。

  • JPLの記事 
[英語] http://www.jpl.nasa.gov/spaceimages/details.php?id=PIA19847
  • ニューホライズンズ (月探査情報ステーション)
    https://moonstation.jp/ja/pex_world/NewHorizons/