アメリカを訪れていた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の奥村直樹理事長は、10日(現地時間)、ワシントンDCのNASA本部でアメリカ航空宇宙局(NASA)のチャールズ・ボールデン長官と会談しました。
この席で、両者は、NASAが発表した小惑星捕獲・有人探査計画「小惑星イニシアチブ」について、JAXAの協力の可能性について議論しました。奥村理事長は、日本の小惑星探査機「はやぶさ」で培われた技術に基づき、JAXAとして潜在的な協力ができる可能性を議論することに前向きな姿勢を示しました。
ボールデン長官は、「NASAは日本との間で、宇宙開発の分野において、長期的かつ相互互恵的な協力関係を維持してきた。小惑星イニシアチブについてもさらなる議論ができることを楽しみにしている。有人飛行分野、地球観測、宇宙科学、航空分野ではこれまでに35年間にわたる協力を維持しており、日本(JAXA)は民間宇宙協力においても主導的な立場を担う宇宙組織となっている。」と述べています。
なお、本件についてはJAXAからのプレスリリースは出ておりませんが、出次第、JAXA側の反応についても追記する予定です。