水星へのフライバイを控え、このほどメッセンジャーから画像が到着しました。8枚の画像は航法用の画像です。運用担当者によると、フライバイ当日までこのように写真を取得する予定だそうです。画像は、探査機に搭載された水星撮像システム(MDIS)で取得しました。
メッセンジャーが取得した航法用の写真は、光学航法として同定し、軌道情報を補正するために使われます。フライバイの際には水星のすぐそばを通るため、軌道をできる限り精密に決めることが必要とされます。
これまでにこの手法は、地球や金星のフライバイの際にも用いられましたが、目標天体である水星にははじめて使われます。
なお、今回はカメラの露出時間が長いため、水星は「真っ白」に写ってしまい、詳しい様子はわからないようです。
・MESSENGERチームのニュース
http://messenger.jhuapl.edu/news_room/status_report_01_09_08.html
・メッセンジャー (月探査情報ステーション)
http://moon.jaxa.jp/ja/pex_world/MESSENGER/