水星探査機メッセンジャーに搭載されている地図を使い、グーグルアース上で水星を「探検」できるようになりました。
これまで、月や火星をはじめ、数多くの天体の地図を作ってきているアメリカ地質調査所(USGS)のチームが協力して作り上げています。
水星表面で名前がつけられている地形にはマークがついており、クリックすることによってそれぞれの地形についての詳細情報が表示できます。これまで3年間の間にメッセンジャー探査機が撮影してきた、100枚以上の写真をみることができます。
グーグルアース上で「水星」を表示させるための手順は以下の通りです。
- 水星について書かれたファイルをダウンロードする。
※やや知識がある方へ…このファイルは、水星地形を表現したKMLファイルとなっています。 - グーグルアースを起動する。
- 「ファイル」→「開く」で、そのファイルを選択する。
- これで水星表面の地形が球状に表示されます。ただ、このままでは地球の国境線などもそのまま表示されてしまいますので、左下の「レイヤ」メニューで「境界線や地名」「場所」「写真」のチェックボックスを外します。
グーグルアースで水星表面を表示させた写真です。画面にメッセンジャー探査機のアイコンがたくさんみえていますが、この地点が写真が表示できる場所です。
南半球にあるバショウクレーター(この名前は、日本の俳人・松尾芭蕉から取られています)を表示させたところ。英語ではありますが、このような説明と写真が表示されます。
また、二重丸をクリックすると、その地形に関する緯度や経度、由来などの詳細情報が出てきます。
・MESSENGERチームの記事
http://messenger.jhuapl.edu/gallery/sciencePhotos/image.php?gallery_id=2&image_id=414
・MESSENGER (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/ja/pex_world/MESSENGER/