NASAの水星探査機メッセンジャー(MESSENGER)は、6月5日に金星のそばを通り過ぎ(フライバイし)、金星の重力によって加速することになっています。これは、来年1月に水星に到着するために必要な作業です。
この金星フライバイの際、メッセンジャー探査機は金星表面から約340キロメートル上空を通過します。
メッセンジャーが金星をフライバイするのはこれで2回目になります。前回は2006年10月でしたが、このときには科学観測は行いませんでした。今回は、金星の位置が観測に適した場所であることから、金星の大気をはじめ、雲の構造、うまくいけば表面についての観測もできるものと期待されています。
また、現在金星を周回しながら観測しているヨーロッパの金星探査機ビーナス・エクスプレスとの連携観測も企画されています。
・メッセンジャー (英語)
http://messenger.jhuapl.edu
・NASAのプレスリリース (英語)
http://www.nasa.gov/home/hqnews/2007/jun/HQ_07129_MESSENGER.html
・ビーナス・エクスプレス (英語)
http://www.esa.int/SPECIALS/Venus_Express/index.html
・メッセンジャー (月探査情報ステーション)
http://moon.jaxa.jp/ja/topics/MESSENGER/
・ビーナス・エクスプレス (月探査情報ステーション)
http://moon.jaxa.jp/ja/topics/VEX/