今年8月に打ち上げられる予定の木星探査機ジュノーが、このほど打ち上げ場所であるフロリダ州に到着しました。
ジュノーは、これまで組み立て作業が行われていたコロラド州デンバーのロッキード・マーチン社の工場から、フロリダ州タイタスビルにある、アストロテック社の搭載品組立場へと運ばれてきました。
来週月曜日(11日)からは、ジュノーは輸送用コンテナから出され、打ち上げに向けたたくさんの準備が始まります。週後半には探査機の機能テストを実施、コロラドからの「長旅」で探査機に不具合が生じていないかどうかをチェックします。このあと、探査チームでは改良された飛行用ソフトウェアを探査機へとアップロードし、それが正常に作動するかチェックを行います。さらに、探査機全体のテスト、個別の観測機器のテストなども同時に実施されます。
ジュノーの探査主任であるスコット・ボルトン氏は、「2003年の探査計画承認以来、大きな一里塚を通過した感じだ。もうあと数ヶ月で、教科書を書き換えるような大発見に出会えるだろう。」と期待感を表明しています。
ジュノーの打ち上げは8月5日午前8時39分(アメリカ東部標準時。日本時間では同日午後9時39分)が予定されています(打ち上げのチャンスは、同時刻より約1時間の間にあります)。また、軌道の関係で、打ち上げ可能な日は8月26日までです。
打ち上げはアトラスVロケットを使用し、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地にある41番射点から打ち上げ予定です。