土星探査機、カッシーニ/ホイヘンスが、地球スイングバイにより土星への軌道に投入されてから、10周年となりました。1999年8月18日、カッシーニは地球上空1171キロを通過し、地球の引力の力を得て秒速5.5キロメートル加速、土星へと向かいました。
カッシーニ/ホイヘンス探査機は、1997年10月に打ち上げられ、金星(2回)、地球、木星という合計4回のスイングバイを経て土星へと向かいました。4回のスイングバイにより得られた速度は合計21.44キロメートルとなります。
カッシーニは2004年6月末に土星に到着、現在も土星およびその衛星の観測を続けています。
【編集長注】1999年8月のカッシーニ/ホイヘンス探査機のフライバイでは、折からの「ノストラダムスの世界滅亡の予言」を受けて、探査機が搭載している原子力電池の放射能がばらまかれることによって地球が滅亡するのではないか、というような噂が流れたこともありました。当然、そのようなことは起きませんでした。
・Cassini Marks 10 Years Off Earth (saturndaliy.com、英語)
http://www.saturndaily.com/reports/Cassini_Marks_10_Years_Off_Earth_999.html
・カッシーニ/ホイヘンス (月探査情報ステーション)
http://moon.jaxa.jp/ja/pex_world/Cassini/