月だけでなく、火星や小惑星への探査にも意欲を見せている中国。人民網日本語版は、このほど、火星探査機の打ち上げが2015年以降になると報じています。科技日報からの引用です。

この記事によると、中国の火星探査は、先日ロシアの「フォボス・グルント」と共に打ち上げ予定で、結局同探査機と共に失敗に終わった「蛍火1号」のあと、新たな探査機手配に準備を要すること、また火星への打ち上げの好適機は2年に1回訪れるため、これらを総合的に考えると、次の火星探査機の打ち上げは2015年以降になるとのことです。
なお、火星探査機の打ち上げの好適機は今年もそうでして、今年もメイバンなど、火星探査機が打ち上げられる予定となっています。もし2015年、すなわち次の好適機に打ち上げができるとなると、中国は火星探査に関しても非常に早いタイミングで打ち上げを予定していることが、記事のニュアンスとは逆ながらも、わかってきます。

記事中では、火星などの深宇宙探査用にすでに中国全土をまたぐような広いスケールでの電波アンテナ網の整備が進んでいることにも触れているほか(以前このブログ記事でも取り上げました)、小惑星探査にも本格的な検討を開始したことを伝えています。
月探査の成功で地球以遠への探査に自信を持ちつつある中国は、さらなるステップとして火星及び小惑星を本格的に見据えつつあるようです。