NASAは2週間にわたりハワイでローバコンセプトモデルと装置のテストを実施しました。ハワイ島の火山地帯は、岩と砂が月の極地域と良く似た分布を示しています。そのテストはNASANの探査技術開発プログラムで行われ、実験室ではわからない幾つかの問題についての有効な情報と解決法についての示唆を工学者および科学者達に与えました。
NASAの原位置資源利用プロジェクトでは、宇宙飛行士たちが着陸地点でみつけることができる資源の利用方法について研究しており、資源を月面で見つけ、月の岩や砂から酸素を得る方法についての実証が行われました。NASAの月探査では原位置の月資源から1年間に1~2000kgの酸素を製造できると計画しています。これはおよそ4~6人の人間が月面拠点で呼吸する酸素の量と同じです。
ROxygen と PILOTという2つの月面資源利用型酸素製造装置がテストされました。これらの装置は実際の月面拠点を維持するのに必要な酸素を製造できます。
それらのシステムは極地域探査できるローバと荒れた月面を掘削できるドリルを備えています。ローバはレゴリスから酸素を製造できる小型装置のデモを行いました。そのローバはまた月の極の永久影地域において氷探査や水素、ヘリウム、窒素などの揮発性ガスの調査も可能です。ローバはカーネギーメロン大学で開発され、レゴリスおよび月面の酸素、揮発性ガス採取装置(RESOLVE)として知られる装置を搭載しています。
その他として、NASAが開発したCratosというロボット掘削機、北アメリカミシュランが開発した新型月面用ホイール、カナダ宇宙機関(CSA)の協力の元でNorthern Centre for Advanced Technology社が開発したコアサンプルドリル、ロッキードマーチン社が開発した掘削機、Neptec社が開発したTriDARという夜間用カメラなどがテストされました。
また月面での資源探査法の確立のための装置のテストも行われました。それらはヒューストンとドイツのマインツ大学で開発されたメスバウア(Mossbaure)分光計、NASAのエイムズ研究センターとロスアラモス研究所で開発された小型CheMINといわれるX線分光計、CSAが提供した手持ちサイズのラマン分光計などです。
・NASAの記事 (英語)
  “http://www.nasa.gov/directorates/esmd/home/
hawaii_lunar_tests.html