将来の月からのサンプル・リターンに備え、地球大気圏突入試験を行うために打ち上げられた嫦娥5号の試験機のうち、本体部分に当たるサービスモジュールは、地球-月系の重力が釣り合う点(ラグランジュ点、L2)に滞在してしたが、このほど月周回軌道に入りました。軌道投入は1月11日午前3時頃(北京標準時)に実施されたとのことです。
現在の軌道は、近月点(月にいちばん近い点)約500キロ、遠月点(月からいちばん遠い点)約5300キロの長楕円軌道で、1周約8時間とのことです。

なお、最終的には何回かの軌道変更を経て、高度200キロの軌道(おそらく円軌道と思われます)に移されるということです。この軌道を周回しながら、サービスモジュールは月観測を実施し、将来嫦娥5号が着陸するのにふさわしい箇所を探すことになります。
科技日報の記事を人民網日本語版が伝えています。