先日打ち上げられ、無事地球への帰還を果たした、中国の大気圏再突入実験用試験機ですが、こちらについて中国の試験総責任者が、改めて試験の全面的な成功と、残されたサービスモジュールの利用について語っています。人民日報海外版の報道を人民網日本語版が伝えています。

大気圏再突入実験機のシステム副総設計者の張伍氏によれば、帰還モジュールから得られたデータの初歩的な分析の結果により、すべての飛行目標を達成し、実験は全面的成功に終わったとのことです。
また、この再突入実験機は、実際に切り離されて再突入を行う帰還モジュール部分と、その後残ってしまうサービスモジュール部分に分かれていますが、このサービスモジュール部分は現在、地球と月の間の重力が平衡する場所である、ラグランジュ点(L2)という場所にいます。ここは月から約61500キロ(地球からは約44万6000キロ)離れた場所にあります。月に決して近い場所ではありませんが、逆に月を遠くから観測できる場所でもあります。この後サービスモジュールを利用して、嫦娥5号(2017年打ち上げ予定のサンプルリターン機)の着陸場所の探索、月周回軌道でのランデブードッキングの実験を行うとのことです。

月着陸からサンプルリターンへ着実に歩みを進めている中国、今後の動向も注目です。