中国が2017年に打ち上げを計画しているサンプルリターン月探査機「嫦娥5号」について、このほど、そのサンプルの回収量が2キログラムという大量であることがわかりました。人民網日本語版が伝えています。
これは、8日に北京で開かれた、第2回北京月・深宇宙探査国際フォーラム(LDSE)という会合の席で発表されたもののようです。

有人探査では大量のサンプルが回収されました。アポロの5つの着陸探査で集められたサンプル量は合計で384キログラムにも及びます。一方、無人探査でのサンプル回収量はぐんと減ります。旧ソ連のルナ20号では30グラム(単位に注意)、同じくルナ24号が170グラムです。小惑星探査機「はやぶさ」ではご存知の通り回収されたサンプルは微粒子です。
もしこの記事の通り、2キログラムもの月サンプルを無人で採取し、地球に持ち帰ることができるとすれば、無人サンプル回収量としては世界で最も多いということになります。いずれにしても、今後の探査機の開発の様子を注視していきましょう。