2010年10月に打ち上げられ、半年ほどにわたって月探査を行ったあと、深宇宙探査を行っていた嫦娥2号が、このほど地球近傍小惑星である小惑星トータティスにフライバイし、観測を行うことに成功しました。人民日報日本語版が伝えています。
人民網日本語版によると、トータティス最接近の時間は13日午後4時30分(日本時間午後5時30分)で、最接近時の距離はたった3.2キロメートルとのことです。その際、写真撮影も行ったとのことです。
嫦娥2号は月から離れて、まず地球から150万キロ離れたラグランジュ点(L2)へと移り、その後さらに移動を重ね、地球から700万キロ離れたトータティスの探査に成功しました。なお、人民網日本語版では「有終の美を飾った」という表現がありますので、探査はこれにて終了かと思われます。
人民網日本語版では、今回の探査の意義について、アメリカ、ヨーロッパ(ESA: ヨーロッパ宇宙機関)、日本に続いて小惑星を探査した4番目の国になったこと、またそれだけ離れたターゲットに探査機を正確に誘導できる深宇宙探査技術を獲得したことなどに触れています。
・人民網日本語版の記事
http://japanese.china.org.cn/culture/2012-12/16/content_27429571.htm
・嫦娥計画 (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/ja/history/Chang_e/