人民網(人民日報)日本語版によると、中国の探査機、嫦娥2号が、2011年に打ち上げられる予定で、現在フライトモデル(最終飛行モデル)の開発段階に入ったとのことです。
この記事によると、嫦娥2号は、2007年に打ち上げられた周回機、嫦娥1号のバックアップモデルをそのまま活用しているため、短期間で開発ができたということです。嫦娥2号は同じ周回機ではありますが、高度を「かぐや」や「チャンドラヤーン1」と同じ100キロとし、より詳細なデータ取得を目指しているとされます。
また、その次に軟着陸機として打ち上げられる「嫦娥3号」の着陸点を探る、という任務も担うことになっています。
なお、嫦娥3号(軟着陸)は2012〜2013年の打ち上げ予定、その次のサンプルリターン機は2017年頃とされています。
このように、中国は月探査について非常に着実かつシステマティックな進め方をしていることは注目されます。また、そもそも嫦娥1号にバックアップ機を作っていたということ自体、月探査、ないしは宇宙開発に対して非常に現実的かつ手厚い体制をとっていることが伺えます。
・人民網日本語版の記事
http://j.people.com.cn/95952/6719192.html