中国の月探査機、嫦娥2号は、打ち上げ後半年間の基本探査期間を無事終了し、延長探査期間へと入ることになりました。4月2日付の京華時報が伝えています。
この記事によりますと、嫦娥2号は、4月1日午後7時(中国現地時間)に、打ち上げから半年の想定寿命に達しました。ただ、探査機の状態が良好で、燃料も十分に残っていることから、そのまま延長探査を行うことになりました。
打ち上げから半年で、予定していた6項目の探査はすべて成功裏に終了、この延長探査ではさらに4項目の探査を行う予定です。
延長探査における4項目としては、

  1. 月面の高精度(解像度10メートルクラスの)3次元立体画像の取得
  2. 月面の物質の組成の調査
  3. 月の表層の土(レゴリス)の特性の調査(厚みなど)
  4. 月の周辺環境(放射線環境など)の調査

が挙げられています。
・京華時報の記事 (中国語)
  http://epaper.jinghua.cn/html/2011-04/02/content_646505.htm
・嫦娥計画 (月探査情報ステーション)
  https://moonstation.jp/ja/history/Chang_e/
※翻訳協力=葉月野