1日に打ち上げられた中国の月探査衛星「嫦娥2号」は、月まで順調に飛行し、10月6日午前11時40分(中国標準時。日本時間では午後0時40分)、月を周回する軌道に入ることに成功しました。これで、嫦娥2号は正式に「月周回衛星」になったことになります。
月軌道に入るためには、探査機は減速する必要があります。この減速は午前11時6分(中国標準時)から始まり、約30分にわたって減速作業(逆噴射)を行い、無事周回軌道に入ることになりました。
現在、嫦娥2号の軌道は近月点(月に最も近い点)が100キロ、遠月点が8000キロというきわめて細長い楕円軌道になっています。軌道周回時間は12時間です。今後少しずつ軌道を変化させていき、遠月点100キロ、近月点が15キロの軌道に入る予定です。
(本情報は中国国立天文台の鄭永春博士からの情報です)
・嫦娥計画 (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/ja/history/Chang_e/