もう月探査機であることを忘れられつつある感じもある嫦娥2号ですが、その分、深宇宙探査が着実に進展していることがわかります。
このほど、嫦娥2号が地球から3500万キロメートル離れた場所まで到達したことが、中国航天科技集団により発表されました。北京晨報の記事を翻訳して人民網日本語版が伝えています。

この記事によると、嫦娥2号はさらに地球から離れたところへ向かう予定でして、今年7月14日には地球から5000万キロメートル、来年7月には1億キロメートル離れたところまで到達する予定です。ちなみに、太陽から地球までの距離は1億5000万キロメートル、「はやぶさ」探査において小惑星イトカワにタッチダウンを行った2005年11月時点での「はやぶさ」と地球との距離は約3億キロメートルです。

今後の探査内容は、探査機器の寿命の検証、観測機器の制御などとなる見通しです。