インドが打ち上げ、昨年8月末に探査が終了したチャンドラヤーン1探査機に搭載されていた、NASAなどが開発した月面鉱物マッピング装置(M3)のデータの一部が、このほどNASAの惑星データシステム(PDS: Planetary Data System)サイトを通じて公開されました。
PDSは、アメリカを中心とした月・惑星探査のデータ公開、管理を行っているシステムで、今回公開されたM3のデータは、第1期の公開として、レベル1Bと呼ばれる、初期処理を施したデータとなっています。いわゆる「生データ」としてのレベル0データは、今後PDSにおけるデータ基準などに適合するよう整備が行われたあと、公開される予定です。
なお、PDSデータは専用のフォーマットとなっており、閲覧のためには、対応したソフトウェア(というよりツール)を使って、それなりの画像フォーマットに変換する必要があります。今回のデータ公開は、その意味で専門家向けのもので、直接一般の人たちがPDSデータで画像を得られるというわけではないことにご注意下さい。
・PDS Imaging Node (PDSの画像関連部門のページ: 英語)
http://pds-imaging.jpl.nasa.gov/
・M3のページ (NASA/JPL: 英語)
https://m3.jpl.nasa.gov/
・チャンドラヤーン1 (月探査情報ステーション)
https://moonstation.jp/ja/history/Chandrayaan-1/