先日通信が途絶し、探査終了が宣言されたインドの月探査衛星、チャンドラヤーン1ですが、実は既にアポロ15号着陸点の写真を撮影したことがわかりました。moondaily.comが伝えています。
インド宇宙機関(ISRO)のプラカシュ・チャウハン氏によると、「チャンドラヤーン1に搭載された高解像度スペクトルカメラが、アポロ15号探査の跡の撮影に成功した。」とのことです。着陸点を同定するために、撮影された写真から、月の表面の模様の黒い部分が乱れているところを手がかりに調べたということです。「乱された表面は明るい。また、我々が撮影した画像には、ローバーが動いた跡と思われるものも写っている。」
今回のチャンドラヤーン1による撮影は、昨年「かぐや」によって確認されたアポロ15号の着陸点の画像に続くものであるだけではなく、日本以外にも別の国が改めてアポロ探査の跡を確認したことになります。
・Indian Satellite confirmed US moon landing: scientist (moondaily.com、英語)
  http://www.moondaily.com/reports/Indian_satellite_confirmed_US_moon_landing_scientist_999.html
・チャンドラヤーン1 (月探査情報ステーション)
  http://moon.jaxa.jp/ja/history/Chandrayaan-1/
・月の雑学 第3話 「人類は月に行っていない!?」
  http://moon.jaxa.jp/ja/popular/story03/
・月周回衛星「かぐや(SELENE)」の地形カメラによるアポロ15号の噴射跡の確認について (JAXAプレスリリース)
  http://www.jaxa.jp/press/2008/05/20080520_kaguya_j.html