先日中国の小惑星探査、というか小惑星資源開発の話を本ブログで取り上げましたが、その際に名前が出てきた中国の月・惑星探査、というよりは月探査のトップ、葉培建氏の名前が小惑星に命名されました。人民網日本語版、新華社通信日本語版などが報じています。

この小惑星は、北京の紫金山天文台で発見されたもので、小惑星番号は456677番、この番号も数字並びからみて、中国流に「縁起がよさそうな」番号にみえます。
小惑星は発見者が命名権限を持ちます。紫金山天文台は中国科学院が運営しており、葉培建氏も中国科学院メンバーですから、命名に問題はないといえるでしょう。紫金山天文台からの命名推薦により、今年1月12日、国際天文学連合(IAU)が正式に承認しました。

命名理由は、各紙が「中国の宇宙開発や月・惑星探査に対する長年の貢献」としていますが、これは命名理由として当然かつ十分でしょう。
なお、1月12日付のIAU小天体センター(Minor Planet Center)の回報には、456677番として「Yepeijian」という小惑星が掲載されており、仮符号が2007 RM119となっています。

もちろん、小惑星の命名はごく普通にいろいろなところで(日本でも)行われ、そのたびにニュースになるものですから、特に何かがあるわけではないはずですが、こと先日の小惑星(資源)探査の記事を読んだあとですと、中国として小惑星探査を狙っているのだというアピールの一環だ、というのは勘ぐり過ぎでしょうか?