JAXAの「はやぶさ2」プロジェクトチームは6月25日、約40キロメートルの距離から撮影した目的地の小惑星リュウグウの姿を公開しました。

望遠カメラで撮影したリュウグウ

「はやぶさ2」搭載の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)によって撮影されたリュウグウ。6月24日午後3時(日本時間)頃の撮影。広角カメラは広い領域を捉えるため、この写真ではリュウグウは少し大きめの点にしか見えない。
写真: 「はやぶさ2」ONC-Tチーム (JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

広角カメラで捉えると、リュウグウは点が少し大きくなったくらいにしか見えませんが、それでも特徴的な「そろばんの珠(たま)」状の形状がわかるようになってきています。
さらに、望遠カメラで捉えると、リュウグウの形はより鮮明に見えてきます。

40キロの距離からとらえたリュウグウ

40キロの距離から撮影したリュウグウ。カメラはONC-T(望遠カメラ)。リュウグウの形状や表面の模様が非常によくわかる。
写真: 「はやぶさ2」ONC-Tチーム (JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

津田雄一プロジェクトマネージャは、形状を「ホタル石のような美しい形」と称し、さらに「科学的に意外であると同時に、工学的に挑戦しがいがある」形であると評しています。
先代「はやぶさ」が向かったイトカワは、ラッコ、あるいは落花生のような横に細長い形をしていましたが、今回のリュウグウは割とどっしりとした形です。また、自転軸がほぼ垂直であることから、着陸計画なども立てやすいとみられています。一方で、イトカワと同様、あまり平らな場所がなく、岩がかなりゴツゴツしている様子がみえますので、着陸場所の選定にはかなり苦労することになるかも知れません。

津田プロジェクトマネージャーは、「皆さんと共に、小惑星リュウグウの第一目撃者となれたことを、プロジェクトメンバー一同無上の喜びと感じて、運用を進めてまいります。」と述べ、間近に迫った「はやぶさ2」の小惑星到着、そして観測開始に向けて迫った「はやぶさ2」の小惑星到着、そして観測開始に向けての決意を語っています。
さぁ、リュウグウの素顔が明らかになるまで、もう間もなくです。